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内田麻理香プロフィール
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シミ抜きの応急処置-極性-

服などにシミが付いてしまった時って、がっくりきます。研究員Aの場合、もともと不注意なのでそんな機会は多いのですが。でも、いくら自分で気をつけていても、研究員Bが食べ物でべたべたになった口のまわりをなすりつけてくるから油断なりません。シミ抜きの一番の基本は「応急処置」といいますが、いちいち「このシミにはこの対処」だなんて覚えてられないですよね。それでは、そんなときにも役に立つ、「極性の大原則」というものをお勉強してみましょう。

見えない電気の力

 まずは、極性の説明です。聞き慣れない言葉ですよね。少し「わかりやすさ」を優先させるので厳密ではない説明になりますがご容赦ください。プラスチックの下敷きを布でごしごしこすって、静電気を起こすという遊びをした経験はあるかと思います。そして、このプラスチック下敷きに「引き寄せられる」ものと「引き寄せられない」ものがあります。例えば、ナイロンの布は引き寄せられますが、木製のモノは引き寄せられないのです。この引き寄せられるモノの状態を「帯電している」と呼びます。この「引き寄せられる」ということは、目には見えない電気の力が働いてるということなんですね。

極性って?

  そして、液体もプラスチック下敷きに「引き寄せられる」ものと、「引き寄せられない」ものがあります。例えば、水は引き寄せられ易いものです。一方、油は引き寄せられない。アルコールはその中間です。実際、次の実験で簡単に確かめられます。水道の蛇口から水を細く流しているところに、静電気を起こしたプラスチック下敷きを近づけると、水が下敷きに引き寄せられて曲がるのです。おなじみの水に電気の力が働くってなんか意外ですよね。

そして、極性とはこの「引き寄せられやすさ」を指すものとイメージするとわかりやすいと思います。結論としては、下の図の通りこの中で極性が一番大きいのは水、小さいのは油、ということになります。油に関しては「無極性」という呼び方もします。

**極性の違い**

極性の大原則!

退屈な説明がちょっと長くなってしまいました。それでは、この「極性」がわかると、次の大原則

極性の近いもの同士は溶けやすい

にしたがってシミ抜きに役立てることができます。この大原則は日常でもよく接していますよね。水と油を同じコップに入れると2層にわかれて混ざらない、とか。実に当たり前な現象ですが、これも「極性の大原則」が関係していたことなんです。

で、実際には?

具体的に当てはめてみると
・しょうゆ、コーヒーの汚れ→水溶性
・ファンデーション、チョコレートの汚れ→油性
というようになります。
だから、コーヒーのシミが付いたときに応急処置で水で濡らしたハンカチでたたくのはOKです。下にもう一枚布を置いて汚れを移すようにして。でも、ファンデーションの汚れがついたときにはその作業は無駄!なのです。どうせならテーブルの上にあるオイルやお酒(無色の)を使いましょう。ない場合は、ハンカチなどで「つまみとる」ようにするのが鉄則だそうです。
あと、赤ワインのシミがついたとき。これは、目立つしその場だけでもなんとかしたいですよね。これは、「白ワイン」でキレイに落とせます。なんといっても極性が同じですからね。

実際、応急処置でなく、きちんとシミ抜きするためにはもう少し複雑です。もっと詳しいことを知りたい方は、こちらのサイト(ライオン(株)生活情報)をご覧下さい。まあ、最終的には洗剤の力を借りるしかないのですが。

他への応用

 この大原則、シミ抜き以外の分野でも応用してみましょう。メイクを落とすための「オイルクレンジング」。数年前から台頭してきました。これも、油性のファンデーションを油で落としてしまうという原理です。だからよく汚れが落ちるのですね。ってことは、クレンジングがないときは食用油でもOKってことになりますが。勇気がある方はお試しあれ〜(自分でやれって)。
 あと、ガスレンジ周りの油汚れ。使い終わった揚げ物の油などをかけておけば、かなり落ちやすくなります。まさに「油をもって油を制す」。強力な洗剤に頼る前にまず試してみて下さい。

ちょっと今回の話はわかりにくかったかもしれません。でも、「極性の大原則」は生活部門に関わらず、台所でもよく見かけることができるものです。ぜひ、ふだんの生活の中で注目してみて下さい。

参考サイト ライオン株式会社 生活情報
参考文献 スッキリきれいに暮らしたい 成美堂出版

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